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大倉 曉

Akira Okura

プロデューサー
culture engineer

星に人生を救われたと言ってもいい。

これまでの環境やキャリア、人間関係を強制終了させた世田谷から飛騨への移住。
自分の選択がベストだったのか。
他に方法はなかったのか。
自然が厳しくも美しい山村で過ごしながら、
一人後悔と自問自答を続ける中で、
都内に住んでいた頃には気づいていなかった
四季の移り変わりや暦、星の運行。
一瞬として同じ時間のない自然の様子など
目に見えない地球のリズムや宇宙の流れが
自分の中で新しい時計やものさしとして生まれるようになった。

さらに、ある日、同僚に進められて読んだ何気ないホロスコープの記事。

そこには、自分の数年の葛藤の日々が実に的確に描写されていてとにかく驚いた。
同時に、やぶれかぶれだった人生の取捨選択の連続だったけど、
実は目には見えない確かな流れをちゃんとキャッチできているのだ、
と謎の安堵感を得たのを覚えている。

自分なりに時に宿命に抗い、時に運命を切り開いてきたつもりだった。
が、実はそれもこれも全部、「星に出ている」のだと言う。

そう言われると、結局のところ、
お釈迦様の手の上で暴れている孫悟空みたいなもんなんだな、と
なんだか釈然としない気分が、ないわけではない。

よく考えたら、見えない流れは特別な人だけにわかるものではなく、
大好きなスノーボードやサーフィンをするのに欠かせない
雪や波もまた、目に見えない風や天気、自然とシンクロする行為と
同じようなものだと考えている。

せっかく生まれ持った星の定め。
乗れば楽しい風が吹いているのなら、
見えなくても、自分の感覚を信じて飛び出してみたら
まだ見ない場所にたどり着けているのだと思う。

僕がグレートコンジャンクションしている
11ハウスは、「人脈」や「未来」の部屋だそうだ。

確かに、どんな場所に行っても、誰かに助けてもらえる。
目をかけて引き上げてくれるメンターに会う。
背中を預けられる仲間に出会えたり。

僕の人生は、ずっと「人」がきっかけで動き、形づくられてきた。

まだまだ変化が止まない時代に、
星に導かれて進む日々の先。
僕はどんな風に乗り、
出会う仲間たちとどんな波を起こしていくのだろうか。
このサイトでは、そんな活動の軌跡をつづっていきたいと思う。

2022年2月6日 ホニャララKHAOS 出演翌日のAMIGO HOUSEにて。

Akira Okura プロフィール

広告、ネットベンチャー、地方公務員、都市開発など様々なシーンを経て独立。
コミュニケーションデザインと文化複合施設「AMIGO HOUSE」を起点に、スタートアップから行政機関まで、様々なプロジェクトに関わる傍らアーティストコレクティブ「CINEMA CARAVAN」にも参加するなど、あらゆるジャンルや課題を超えて、横断的に活動。
2021年に立ち上げた地域流通のローカルプラットフォーム「foodloop」は、循環型経済をデザインするグローバル・アワード「crQlr Awards」で「Regional Economy Prize」を受賞。
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