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Ray

Ray

不動産エージェント

誰かが暮らす空間が好きなこと。
たったそれだけがわたしの原動⼒です。

どこを旅しても、どの街に住んでも、印象に残っているのは暮らす⼈の気質と⾵⼟が絶妙に混じりあった家たちのこと。いま湘南を拠点にしているのも同じ理由です。

学⽣時代、わたしは⼤阪・船場の問屋街にあったカフェで働いていました。進学で閉ざされた建築への思いが諦めきれず、ならばそういう職業の⼈が出⼊りしそうな かっこいい 場所に近づいてみようという浅はかな考えで。そこは⼈が⼈を呼ぶ店で、⾔葉や作品で⾃分を主張するのが当たり前。雑誌や座学じゃ⾒えない「⼈と場」を知るきっかけとなりました。

その店つながりで、おもしろいおじさん(のちの恩師)に拾われ建築設計事務所に勤めることになります。既にある建物を使えば新築しなくたってオリジナルの空間が作れると、リノベーションが広まりだした2000年代。その頃の依頼主といえば無難さに疑問を持ち「家くらい⾃分の好きにさせて」と直感的な⽅たちが多かった。肩の⼒が抜けた⼤⼈たちに家の概念をぶち壊され、憧れ、応えられる存在になりたい⼀⼼で知識と経験を蓄えました。個⼈住宅に寄り添うことが楽しくてホリック気味だった10数年。 野良のような若者を仲間に⼊れてくれた感謝はずっと忘れないと思います。

奔放な⼈たちの影響で旅も好きだったし、また⾃⾝の移動や引越しも度重なり、旅と定住、仕事とプライベート、不動産と建築...など、興味の境がなくなり⼀緒くたになってきたこの数年。今は、あらたにつくることよりも有名無名問わず誰かが⼤切にしてきた建物や景⾊を残せるエージェントでありたいと考えるようになりました。

It's not houses I love, It's the life I live in them.
『私が好きなのは家(箱)じゃない。そこに住む⾃分の⼈⽣(⽣活)を好んでいる』
わたしが仕事をするうえでいつも根っこにある⾔葉です。これからその家に暮らす⼈、その家を⼿ばなそうとしている⼈、それぞれの⽴場に置き換えて。ここでは、そんなわたしの模索の⽇々を書きたいと思っています。

Ray プロフィール

⼤阪⽣まれ。不動産エージェント。⼈柄の滲む空間が好きで、有名無名関わらず良い建物を残すことを仕事にしています。
使われない建物の使途を考えたり、引き継ぐためのコンサルティングや仲介。いまは湘南在住。
気楽さとユーモアを愛しています。

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