自然と繋がるレッスン – 布ナプキンに変えてみたら想像以上に良いこといっぱいだった


出産後、5ヶ月くらいで生理が戻ってきた。

1年とちょっとぶりの生理。

妊娠して以来、何か違う生き物みたいだった自分の体が、ちゃんと元の私に戻ろうとしていると分かって、両手を広げて歓迎したいような、もう少し後でも良かったのにーとがっかりするような、そんな入り混じった気持ちでお迎えしたのだけど、実はこの日のために粛々と準備を進めていたことがひとつあった。

それは布ナプキンである。数年前までそれを使うことは富士山のように気高いハードルのようで、私には到底無理!と、議題に挙げることもなく敬遠していたのだけど、妊娠 & 出産を経て、ちょっと使ってみようかなという気に変わっていたのだ。

それは、妊婦になってお腹が我慢できないくらい痒くなったりして(お腹が大きくなるにつれ皮膚が引っ張られてものすごーく痒くなった。これって妊婦あるあるだよね? )、なんとか少しでも解放されたくてインナーをすべて肌触りの良いシルクやコットンに変えて以来、肌に触れるものへのこだわりが強くなったことが理由でもあっただろうし、母になって女神モード全開になったせいも多分にあったと思う。なんたって無から命を作り出す神秘をお腹の中に抱いているんだもの。
それこそ宇宙のようで、自分の子宮こそマザーと崇める存在だった。

ちょうどその頃、ルボアフィトテラピースクールの講義を受けていた私は、膣ケアの大切さをタイムリーに教わっていたし、「子宮! 大切! 労ろう! 」と、少々声高に叫んでしまいそうなほど心酔していた。

当時、友人に撮ってもらった思い出のマタニティフォト。
今考えても不思議なことばかりで 神聖な妊娠期間。

そんな経緯があり、準備万端で迎えた布ナプキンの生活。最初はパッドは何枚いるのか、いつどうやって洗うのか? 外出時の持ち運びはどうするの? など戸惑いも多かったけど、段々と自分のスタイルができてくるみたい。

私は、布ナプキンを使うことがストレスにならないように無理はしないことを心がけ、あえて決め事は作らないようにした。つまり今日から絶対市販の ナプキンは使わない! とか決めこまずに、自分が心地良く末長く布ナプキンと付き合っていける距離感を模索していったのだ。

結果的に今は100%布ナプキンを使用している。なぜならやはり、使っていて心地が良いからということに尽きる。素直に体が喜んでいるのを感じるのだ。

さらに多い日や就寝時は吸水ショーツも併用するようになり、漏れの心配は全くなくなった。替えパッドも買い足していくうちに、その都度洗って干さ なくても1日分を洗い桶にため、翌朝一気に干すサイクルでも間に合うようになり、どんどんストレスフリーに。だんだんと “普通のこと” としてマイスタイルに馴染んでいったのだった。

布ナプキンと併用しているRineの吸水ショーツ。
最近はおしゃれなフェムテックブランドが増えていてアイテム選びも楽しいですよね!

そうして気づけば、布ナプキンにして早1年が経過したのだけど、想像していた以上にたくさんの恩恵を受けていて、思い切って変えてみて良かったなとしみじみ実感している。以下に布ナプキンにして良かったことを書いてみようと思う。

1. PMSが軽くなった
これはよく聞くメリットだけど、確かにずーんと鈍い腹痛はほぼなくなった。
市販の使い捨てナプキンの高吸水性ポリマーが下腹部を冷やすため生理痛の原因になるのだそうで。
嘘でしょ、そんなことで? と思っていたけれど、冷えの影響力たるや。それからは少しの冷えでも大敵と実感できたので、生理が近くなると腹巻やレギンスで下半身を守り、ヴァンルージュのティザンヌを飲んで、外から内から温めるよう努めている。

2. 自分の体に優しくなれるようになった
布ナプキンのケアは正直とても面倒だけど、その手間が自分と向き合うための時間と思えば惜しくないなと思えるようになった。以前は自分からどれだけの経血が出ているのかなんて気にかけることもなく、生理はただ面倒なものという存在だったけど、今は汚れたナプキンをジャブジャブ洗っている時、自然と「私、お疲れ様~」という気持ちに。こんなに出血しているなんて、それは体もしんどいよね・・・。と、心から労いの気持ちが湧く。「よしよし、鉄分しっかり摂ってあげるね」と。ひと月に一度、特別に自分に優しくなれるひとときだったりする。 逆に、これを面倒だと感じるようになったら、きっとそれは私が日々に忙殺されているということで、自分のために生活を見直さなければならないとき。そのバロメータとしても大切なタイミングなのだ。

3. 生理が新月とともに来るようになった
これは本当に素晴らしい出来事!
全く自慢できないけど、妊娠前の私とき たら生理周期がバラバラで40日以上生理が来ないなんてこともざらにあった。それが短くなって、気づけば今ではぴったり28日でやってくるように! しかも今ではそれが、新月の頃に合わせてやってくるようになってきたのだ。月のサーカディアンリズムに乗ってるなんて素敵すぎてクラクラしてしまう。新月は溜まったエネルギーを一気に排出する浄化のときであり、新しいサイクルの始まりの日でもある。その日に私の体もきちんとリセットされるようになったなんて、自然のリズムと呼応しているようで心底嬉しい。

4. 夫が優しくなった
誤解のないように先に言っておくと、夫は普段からものすごく優しい。でも 布ナプキン生活を始めてからは、生理期間中に労ってくれるようになった。 なぜなら、布ナプキンを洗っているところを不意に見てしまったりして、視覚的に大変さが伝わったからだと思う。それまで生理中に「大丈夫?」なん て言われたことなかった気がするけど、人間、血の色を見ると「うわ!えら いこっちゃ!」って、生理的に感じるんだろうな、生理だけに。そういうわけで「私、生理なんですけど~!」と必死にアピらなくても、その期間は家事などを率先して助けてくれるようになった。

5. ゴミがかなり減った
これは言うまでもなくナプキンを捨てることがなくなったので、ゴミは随分と減った。
汚物入れの管理が必要なくなるって地味に爽快です。

6. 布ナプキン生活でしか得られない幸せを感じる瞬間がある
それはたっぷりの太陽の陽射しの下で干した、ふかふかのナプキンを身につけたとき! まるで干したての布団に包まるような、あたたかくて安心する心地良さがある。燦々と輝く太陽の光を自分の真ん中に取り込んでいるような豊かなエネルギーを感じられるの。

最後に、最近見つけたとっても可愛い布ナプキンを紹介。
Pour moi さんの Moon Cloth。

刺繍作家さんが手がけるオーガニックコットンのナプキンです。
生地の風合いもさることながら手染めの柔らかな色合いにも癒されるこちらは、Instagramで数年来仲良くさせてもらっているゆいちゃんのお店、copeさん でお取り扱いの商品。
ゆいちゃんのセレクトは愛に満ちていて、とても素敵 なお店です。
いつか熊本の実店舗にも遊びに行きたいなと思っている。

cope: https://smallstorecope.square.site/

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