「わたしが私でいられる家」

1年以上、投稿が空いてしまいましたね。

2022年春頃から夫婦間のすれ違いが日に日に大きくなり、1年前と今では「家」も「家族」も少し形態が変わりました。

前回の投稿をした2022年5月、私はLGBTQの方々のご縁結びを始めました。

異性の結婚相談所を開業した時から、世の中の出会いの場では異性としか出会えないことに違和感を感じていたから。

LGBTQについて学ぶ機会が増え、ある日、私は自分がアロマンティックアセクシャルであることに気がつきました。

物心ついた時から心と身体が感じていたしっくりこない感じは、アロマンティックアセクシャルだからだと分かった瞬間、ものすごい勢いで全身に血が巡り身体が熱くなり、涙が止まりませんでした。

40年目にして出会った新しい私。いや、新しくなくて生まれた時からずっと付き合ってきた本当の私。

自分で自分を素直に認められるってこんなにも心地良く、優しい気持ちになれるのだと初めて知った瞬間でもありました。

自分の心の声を素直に聴き、自分自身の本心と向き合う日々が始まりました。

一方では夫婦間の溝が深まっていきました。

夫婦それぞれの価値観があり、どちらが正しいとか間違えているとは思いません。

ただ、「自分らしく生きる」と「尊重し合う」という概念が二人は少し違っていました。

相手をありのままに、歪めずに、自分の型にはめずに、素直に受け止めるって本当に難しいことです。

お互いに、本当にありのままに認め、受け止め、受け入れ合えたら、幸せな日々を送れます。

反対に、「こうあるべき」「自分のために、こんな風であってほしい」と型を作り当てはめようとすると、そこには目に見えない苦しみ、閉塞感、居心地の悪さが生まれます。

家はただの箱でしかなく、家の中に流れる空気はそこに住む人が作り出すもの。

家は自分をリセットして、ニュートラルな自分に戻れる場所でありたい。

立地や間取りではなく、夫婦でも、親子でも、友人でも、一人一人が自分らしく、ありのままで過ごせる空間がある家こそ、住みたくなる家・帰りたくなる家なのではないかと気付いた1年間でした。

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